危険と認識
もうご存じだと思いますが、先日カブールで起きた爆弾テロで邦人が巻き込まれました。手術を受けた方もいるそうで、命に別状はないとのことですが、医療環境の悪い国なので後々症状が悪化しないといいのですが。
これまではアフガニスタンに侵入したテロ勢力が主に犯行に及んでいたようですが、近頃はアフガン人も関わっているようです。私たちのNGOのスタッフ曰く、「ソ連と戦っていたときでさえ、アフガン人は自爆攻撃などしなかったのに」と嘆きます。
何が彼らにそうさせるのか、「外国人が嫌いなのか」「徹底したイスラーム社会を築きたいのか」「誰かにそそのかされたのか」「周辺諸国の手引きがあるのか」…。「米英軍の攻撃がいけない」「先進国がイスラームを尊重していない」などいろいろ理由をつける人はいます。が、大多数のムスリム(イスラーム教徒)はそのような犯行に及ばないわけで、彼らをそこまで駆り立てるものを世の中の一般的な事象にのみ求めるのは困難でしょう。
何はともかく、彼らがそう思いこみ、動いている以上、こちらとしてはそれに対処するしかありません。「単独での行動は避ける」「陸路での長距離移動は避ける」「国連やほかNGOとの連絡を密に取る」、そうやってはいますが、相手は個人なので、どうにでも動けるわけです。極端な話、町で隣にいる人間がテロリストかもしれない。最後はそういう想像力を働かせていくしかないのです。
私も先日、カブールを訪れた際には市街地を動き回っていたので、以後気をつけます。
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