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タジキスタンで会った人たち(その1)

今はカブールですが、しばらく前のタジキスタンの話をします。

昨年の私たちのNGOが手がけたタジキスタンの障害者支援にまつわる話です。収入が得にくく、働くのが難しい障害者に、継続して食料を提供できるようにと、互助組織に農機具を提供しました。その事業の終わりに、対象となった障害者に会ってきました。

彼は1990年代のタジキスタン内戦中、地元で地雷を踏み、片脚の膝下を失いました。幸い、彼は義足を手に入れました。ですが、それまで営んでいた農薬の販売では重い荷物も運ばねばならず、やはり義足では厳しかったとのこと。座り仕事で脚に負担のかからない靴の修理に転職、借金をして自宅近くに小さな工房を構え、最近ようやく軌道に乗ってきたそうです。

「地雷の被害に遭って落ち込むとかではなく、ともかく生活していくしかなかった」。写真でも、窓の外からのぞいている娘のため、家族のために、できる限りのことをしてきたのです。


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