子どもとアイスクリーム
暑いです。日差しが半端でない強さです。腕を窓にかけ、しばらく車に乗っているだけでたちまち焼けます。
加えてとてつもなくほこりっぽい。乾燥しているので、風が吹くとこまかい土埃が舞い上がります。道も舗装していないので、車とすれ違うと土埃をもろにかぶります。窓を開けているとあっという間に髪がぼさぼさします。
そういう道を2時間半かけ、タロカンの北西の町、ホジャガにやってきました。私たちのNGOはここで診療所を運営しています。今日は診療所の大家と賃貸契約を結び直しました。
診療所の裏手に女学校があります。「男女七歳にして席を同じくせず」ではありませんが、男女が同じ建物で学ぶのはよろしくないようです。もっと言えば、「女性が教育を受けるなどとんでもない」という人もいて、夜中に女学校を焼き討ちしたり、学校の井戸に毒物を投げ込んで女生徒を病院送りにする、ということも耳にします。男女を分けたり、女性に教育は不要とする考え方が、イスラームに基づくものといっていいのか分かりませんが、そういう人に限ってイスラームを持ち出したりすることも確かです。
話がそれましたが、そういう子どもを当てにしたアイスクリームの露天がクリニックの道向かいにできていました。こちらでアイスクリームは「シーレ・ヤフ」(冷たい牛乳)と言って、トルコのアイスクリームのように伸び、バラの香りがついています。
日本だったら、先生が絶対に許さない「登下校中の買い食い」です。男女別席はうるさくても、こういうところはうるさくないようです。ちょうど下校時に当たり、たくさんの女生徒が周囲で「買い食い」していたのですが、みんなレンズを向けると逃げてしまいました。一応、露天の男性には「撮ってもいいか」と聞きましたが、女性を撮る場合には気をつけないといけません。男の子の場合は逃げたりせず、じーっとレンズをのぞき込むのですが。
私も時々は「シーレ・ヤフ」を食べますが、食中毒や感染症が怖いので滅多なところでは食べません。
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